リハビリテーションの自主トレーニングメニュー 頚部痛
頚部痛に対する自主トレーニング
日常的な悪い姿勢が続くと、首や肩の筋肉に過度な負担がかかり、血行が悪化し、筋肉が硬直して痛みを生じることがあります。特に、現代人はスマートフォンやパソコンの使用時間が長いため、猫背姿勢になりやすく、頚部痛に悩まされる人が増えています。
主な原因
- 猫背姿勢: 猫背姿勢は、頭を前に突き出すような姿勢になり、首や肩の筋肉に大きな負担をかけます。
- ストレートネック: 首の生理的なカーブが失われ、まっすぐになっている状態です。首の筋肉が常に緊張状態になり、痛みやこりを引き起こします。
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長時間のデスクワーク: デスクワーク中は、同じ姿勢を長時間続けるため、肩や首の筋肉が疲労しやすくなります。
- 正しい姿勢の維持:耳、肩、腰が一直線上に並ぶように意識し、頭を過度に前に突き出さないようにします。
- モニターの位置を調整:目の高さに画面が来るようにし、前傾姿勢にならないようにします。
- ストレッチやエクササイズ:デスクワーク中は1時間に1回は立ち上がり、首や肩、背中を伸ばすストレッチを行い休憩を10分とりましょう。
- スマートフォンやタブレットの使用: 下を向いて長時間スマートフォンやタブレットを使用すると、首に負担がかかり、痛みやこりを引き起こします。
肩すくめ運動
長時間のデスクワークや同じ姿勢での作業などにより、僧帽筋が緊張し、血行が悪くなると、肩こりや首の痛みを引き起こすことがあります。肩すくめ運動によって僧帽筋を動かすことで、筋肉の緊張を解きほぐし、血行を改善することができます。
1.姿勢を正して、リラックスします。
2.肩をゆっくりと上げます。
3.肩をゆっくりと下げます。
1~3の動作を10回~20回繰り返します
肩甲骨内転運動
肩甲骨を背中の中心に向かって寄せるように動かす運動です。この運動によって、肩甲骨が外側に開いているのを改善し、肩甲骨を正しい位置に戻し、猫背の改善が期待できます。
1.姿勢を正して、リラックスします。
2.両肩甲骨を背骨に向かって寄せるように意識して動かします。
3.肩をゆっくりと元に戻します
1~3の動作を10回~20回繰り返します
Cat&dog
猫のポーズでは背中を丸め、犬のポーズでは背中を反らすことで、脊柱の柔軟性を高めます。また、体幹を意識して行うことで、体幹の筋肉が強化され、姿勢の安定につながります。
1.手と膝を床につき、四つんばいの姿勢になります。
2.背中を丸め、顎を胸につけるようにします。
3.背中を反らし、頭を上に向けます。
1~3の動作を10回繰り返します
胸椎伸展ストレッチ
背骨を柔軟にし、可動域を広げる効果があります。このポーズを行うことで、背中の筋肉がほぐれ、緊張が解消されます。また、猫背の矯正や姿勢の維持に効果的です。
1.手と膝を床につき、四つんばいの姿勢になります。
2.両手を前に移動させ、胸を床に近づけます。20~30秒姿勢を保ちます
1~2の動作を5回繰り返します
バードドッグ
体幹トレーニングの一つです。四つんばいになり、片手と反対側の足を同時に伸ばす動作を繰り返すことで、体幹を強化し、姿勢を改善する効果が期待できます。
(※腰痛自主トレーニングで、詳しく解説しています)
1.手と膝を床につき、四つんばいの姿勢になります。
2.片手と反対側の足を同時に後ろへ伸ばし、数秒キープします
3.ゆっくりと元の姿勢に戻ります。
4.もう一方の手足でも同じ動作を繰り返します。
1~4の動作を10回繰り返します