神経ブロック注射、「ハイドロリリース」 による痛みの専門治療
神経ブロック注射とは、麻酔薬を用いて痛みを緩和させる治療法です。
ペインクリニックで伝統的に行われる神経ブロック注射に、星状神経節ブロックと硬膜外ブロックがあります。現在は超音波エコーの発展もあり、非常に細い末梢神経も可視化され、正確に神経ブロック注射を行えるようになりました。
また各種関節ブロック、神経根ブロック、硬膜外洗浄、硬膜癒着剥離術(Raczカテーテル使用)などを駆使して鎮痛を図ります。
当院の特徴として、神経ブロック注射、関節注射、神経ブロック注射から派生した「ハイドロリリース★」などを併用し鎮痛を得てから運動器リハビリテーションを実施します。その効果は電気をながす治療やマッサージに比較して、非常に高いことが多数報告されています。
★医療機器の進化によって、筋肉・神経・血管など人体の組織をmm単位で詳細に観察できる超音波エコーが開発されました。痛みの原因として、筋肉を包んでいる筋膜(ファシア)が関与していることが近年になり分かってきています。超音波画像でリアルタイムに筋肉や周辺組織を確認しながら、筋膜(ファシア)へ正確に薬液を注射して筋膜の癒着を剥がすことで、癒着によって妨げられていた筋肉の動き(滑走性)が改善して、痛みやしびれなどの症状を改善すると考えられています。この手法が、「ハイドロリリース」と呼ばれていいます。
詳細は、日本整形内科学研究会のページ
<4-5 エコーガイド下ハイドロリリース とは?>を参照してみてください。
しつこい痛みには、姿勢など日常生活の改善、栄養など身体のメンテナンスが必須になりますので、患者さんと一緒に治療計画を考えていきます。
ペインクリニックの治療は、20-70代の方々に幅広い適応があります。80代でも帯状疱疹などを筆頭に良い適応もありますが、個人差が大きくなります。ご高齢の方は、最初、ご家族の同伴が望ましいでしょう。
「神経ブロック注射」には、血液、エコー、レントゲンなどの検査は診断のために必須となりますので、予めご了承ください。→トラブルの未然防止のため、血液検査による出血傾向のチェック、「慢性感染症・リウマチ・悪性腫瘍などの除外」は必須となります。
※トップメニューにある【よくあるご質問】ページも是非ご覧ください。
https://spr-cl.jp/よくあるご質問
※患者さんがどこに受診してよいか分からない
顔面神経麻痺(後遺症ふくむ)、舌痛症、突発性難聴の急性期(4週以内)、非定型顔面痛、手術後痛(乳がん術後痛、開胸術後痛)、多汗症など神経ブロックの適応があります。
※注射のみのご依頼は承れません。各種検査が必須ですので、予めご了承ください。
※安全を考慮し、午前午後の最終予約時間帯での「神経ブロック」は、原則当院では施行しておりません。
※はり・きゅうをしている方に、「神経ブロック」は施行しておりません。
硬膜外ブロック