靭帯性腱鞘ストレッチ
靭帯性腱鞘ストレッチ
靭帯性腱鞘とは?
指は腱によって曲げ伸ばしをすることができます。手を握ったりする強い力を発揮する筋肉は前腕にありその力を腱が伝えます。その通り道で指を曲げる屈筋腱が浮き上がらないように押さえているのが靭帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう : A1 pulley)と呼ばれるものです。丁度、その構造はベルトとベルト通しの関係に似ています。
この靱帯性腱鞘は指の部分的にありますが、それが終わる指の付け根付近に力がかかり炎症を生じやすいところがあります。 その部分の腱や腱鞘が炎症を起こし、“腱鞘炎”になり、さらに進行すると引っ掛かりが生じばね現象が起こります。 これを“ばね指”と呼んでいます。
上で紹介した屈筋腱ストレッチ★と、靭帯性腱鞘( A1 pulley)のストレッチの2種類を行うことで、靭帯性腱鞘の内腔の拡大による屈筋腱の滑走性向上や手指の弾発現象(バネ指の症状)の軽減できると言われています。
日本手外科学会 手外科シリーズ パンフレットから引用
親指の靭帯性腱鞘( A1 pulley)ストレッチ
1. 根本の関節(MP関節)は曲げた状態、指先の関節(IP関節)は伸ばした状態を維持にする。
2. 反対側の手でそらすように力をいれる。
3. 20秒間維持する。
示指(人差し指)~小指の靭帯性腱鞘ストレッチ
1. 根本の関節(MP関節)、真ん中の関節(PIP関節)は90°曲げた状態、指先の関節(DIP関節)は伸ばした状態で、ブロックなど硬い物を持つ。
2. ブロックを挟み込むように力をいれる。
3. 20秒間維持する。