扁平足とは
扁平足とは、足の裏のアーチ(土踏まず)が低下または消失した状態を指します。
本来、足には体重や衝撃を効率よく分散させるためのアーチ構造がありますが、このアーチが崩れることで、足や膝、腰などに負担がかかり、痛みや疲労感を引き起こすことがあります。
扁平足は先天性の場合もあれば、加齢や体重増加、運動不足、外傷など後天的な原因で発症することもあります。
症状
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足の裏・かかと・足首周囲の痛み
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歩行時や立ち仕事での疲れやすさ
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足の変形(外反扁平足)
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膝や腰への負担増大による痛み
無症状の場合もありますが、進行すると歩行機能の低下や慢性的な痛みにつながることもあるため、早めの評価と対策が重要です。
扁平足の治療
扁平足の治療は、症状や年齢、変形の程度によって異なります。
保存療法
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インソール療法(足底板)
アーチを補正するためのオーダーメイドインソールを使用し、足への負担を軽減します。 -
リハビリテーション
足底筋群や下腿筋力の強化、歩行バランス訓練を行い、アーチ機能の改善を目指します。 -
靴の見直し
アーチを支える構造の靴への変更を推奨します。
手術療法
保存療法で効果が乏しい重度の変形例では、手術が検討される場合もあります(成人期の重度外反扁平足など)。
当院での対応
当院では、扁平足に対して次のような診療を行っています。
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超音波(エコー)検査やX線検査による詳細な足部評価
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理学療法士による専門的なリハビリプログラム
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必要に応じたオーダーメイドインソール作成のご提案
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症状やライフスタイルに応じた靴選び・生活指導
歩行や運動に支障が出る前に、早期の診断と適切な治療を受けることが重要です。
足の疲れや痛みが気になる方は、お気軽にご相談ください。