ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)
ゴルフ肘は、肘の内側に痛みが生じる疾患で、医学的には「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつ ないそく じょうかえん)」と呼ばれます。
名前の通り、ゴルフのスイング動作などで肘に負担がかかることが原因で起こりますが、実際にはゴルフをしていない方でも、日常生活や仕事(パソコン作業、重い物を持つ動作など)で肘を酷使することによって発症します。
症状
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肘の内側の痛み
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タオルを絞る、ドアノブをひねる、荷物を持ち上げるときの痛み
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手首を内側に曲げる動きで痛みが強まる
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握力低下や違和感
放置すると慢性化し、治りにくくなることがあるため、早めの受診が重要です。
原因
手首を内側に曲げる筋肉(前腕屈筋群)の使い過ぎにより、筋肉の付着部である肘の内側に炎症が起こることが主な原因です。
反復動作(ゴルフ・テニス・PC作業・調理・育児など)がリスクとなります。
当院の治療方針
人形町整形外科ペイン・リハビリクリニックでは、痛みの程度や発症からの期間に応じて、段階的かつ効果的な治療を行います。
保険診療
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消炎鎮痛薬の内服・外用
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局所注射(ステロイド注射)
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強い痛みに対しては、炎症を抑える局所注射を行うことがあります。
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リハビリテーション(理学療法)
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筋肉の柔軟性を高め、関節の動きを改善するリハビリを実施します。
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保険外診療(自由診療)
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再生医療(PRP療法)
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自己血液から成分を抽出して注射する治療で、組織の修復を促します。
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動注療法
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血流を改善し、局所の炎症や痛みの軽減を図る治療です。
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こんな方は早めにご相談を
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湿布や市販薬では痛みが引かない
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数週間以上、肘の痛みが続いている
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手作業やスポーツを再開したいが不安がある
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他院で治療したが改善がみられない