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インソール(中敷き)について

[2024.02.05]

前回の記事でインソール(中敷き)について、少し触れました。

今回の記事は、いつも当院でインソール(中敷き)を作成していただいている「神戸装具製作所」さんの担当の方に手伝ってもらいました。

 

神戸装具製作所が製造する「mysole」は、過度なアーチ支えをせずに足部の機能を引き出すことに特化したインソールです。

詳しくはこちら

 

 

 

 

 

インソール治療は、外反母趾、アキレス腱炎、足底腱膜炎、足や足関節の変形、変形性膝関節症など、幅広い範囲で有効です。

 

 

>>>>>(引用)


『扁平足が原因ですね~』

『扁平足を何とかしないといけませんね~』

 

 

 

よくリハビリ室で聞かれる患者さんとの会話です。

確かに扁平足が原因で、足にトラブルを来してしまっている患者さんによく遭遇します。

世の中では扁平足が悪者の様に扱われがちですが、果たして本当にそうでしょうか。

医学的に「扁平足」と診断されるような場合でも実際は症状のないことがほとんどで、先天奇形等を除けば、扁平足は無症状のことは少なくありません。

下肢トラブルの誘発率を上げてしまう扁平足ですが、扁平足そのものは病気ではありませんし、扁平足であっても何ら足にトラブルがない方も大勢いらっしゃいます。

その方にとって必要な足部の形状変化である、もしくは可動性のある扁平足は柔軟性に富んでいて変化を出しやすい、コントロールしやすい足と捉えるようにしています。

もちろん適度なアーチがある事に越した事はありませんので、インソールのようなツールを用いて足部に対しアプローチをする事でリハビリを加速させる事も可能になるわけですが、過度なアーチサポートを用いる事は慎重になるべきです。

アーチサポートを用いる事で急激に足の形を変えてしまい、かえって足の機能を低下させ問題を悪化させる事もあるのです。

 

例えば体重負荷に対してサスペンションの様に柔軟に形の変化を求められる足部にとっては過度なアーチ支えはマイナスに作用する事も考慮しなければなりません。

痛みの強い時期や免荷の為に一時的に用いるアーチサポートであれば効果を発揮しますが、永続的に使用する事は難しく、使用期間が長引けばアーチサポートに依存する(寄りかかる)ような形で足は作用するため、能動的な足部の活動が誘導できず足の機能を高める事や障害の根本的な解決には至らないでしょう。

ですので、ここで重要になるのは足の形を変える事ではなく、足の使い方を変える事だと考えています。


 
外反母趾や足底腱膜炎、膝痛な特別明確なきっかけ(強くぶつけた、転倒した)がない中で変形や痛みが生じている場合には日常的な歩き方や体重の支え方に問題があるケースがほとんどです。

足部の一部分に機能低下を来している箇所があれば足の使い方が偏り、偏った足の使い方は結果的に足の形を崩します。

足部の形状を整える事に拘るのではなく、足部の使い方を変える事が出来れば結果的に足の形も変わってくる、という視点が足部領域でのリハビリテーションでは必要です。

mysole理論では動作中の足部の挙動から必要な動きを能動的に引き出し、問題となっている動作を専用のPADを用いて補正します。足の形状変化だけに拘らず、足の使い方を変え必要な動きを誘導するmysole理論は一貫した思考の過程で小児から高齢者、トップアスリートまで様々な症状に対応が可能です。

 

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やや内容が難しかったかもしれませんが…インソールへの熱い思いは伝わってきますよね。

当院では立位、歩行、ランニングでの重心、「足の使い方」などは、専門の理学療法士がリハビリテーションにて指導していきます。

足や膝の症状でお困りの方、ぜひ一度当院までご相談いただければ、チームでサポートしていきますので、よろしくお願いします!

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